口腔外科

親知らずや顎関節症、口内炎になど、それぞれのトラブルの原因に応じて適切な処置を行って問題を解消していきます。

親知らずとは

親知らずはまず相談上下左右計4本ある親知らずのうち、現代人では3割の人がすでに歯の芽が1本以上先天的に欠如しています。現代人において歯列とみなされるのは、通常、親知らずの1本手前の第2大臼歯までです。20歳前後になって最後に生える親知らずは、機能しない不要な歯となっています。

第3大臼歯や智歯とも呼ばれ、原始人の頃には正常に使えていた親知らずですが、火を使い軟らかいものしか食べなくなった現代人は顎が小さくなっているのです。

スペースがなくなったために大部分は顎骨の中に埋伏したり、一部のみ萌出したりします。機能しなくても静かにしていてくれればいいのですが、さまざまなトラブルを起こすこともあります。

顎関節症について

顎関節症とは?

顎関節症

  • 顎が痛い
  • 口を開けにくい
  • 口を開閉する際に音がする

といった症状を伴う顎の関節や筋肉の病気を、顎関節症といいます。
顎関節症は、一生の内におよそ半数の人が経験すると言われています。

顎関節症には世界共通の定義が存在していません。
上記のような症状に該当し、他に原因となる病気が診られない場合に、顎関節症と診断されます。

顎関節症の原因

顎関節症を引き起こす要因は様々です。

多くの人に当てはまる原因には次のようなものがあります。

  • 歯ぎしり・くいしばり
  • 悪い嚙み合わせ
  • 悪い歯並び
  • ストレス
  • 外的要因 など

顎関節症の影響は全身にも…

顎関節症の影響顎関節症と聞くと症状は顎に生じるものと思われがちですが、頭痛や肩こりといった症状を引き起こすことも珍しくありません。

場合によっては腰や首、背中の痛み、耳鳴りなども現れることがあり、その影響は全身に及びます。

顎関節症の治療

顎関節症の治療はスプリントを利用した治療法が最も一般的です。
歯列の型をとって、患者さん専用のマウスピースのようなスプリントをつくり、上下どちらかの歯列にはめることで、関節の負担が軽減される効果が期待できます。

基本的には夜寝ている時に使用しますが、食いしばりが一日中ある方など、患者さんによっては日中も使用していただくケースがあります。
当院ではこうしたスプリントを利用した治療法のほかにも、以下のような治療法も行なっています。こうした治療でも完治しない場合は、稀に外科的な処置が必要な場合もあります。

  • 開口訓練やマッサージ
  • 無意識に顎へ負担をかけている行動や習慣を自分で認識して修正する行動認知療法、炎症を抑制する薬や、筋弛緩剤、消炎鎮痛薬、ストレスによる歯ぎしりを軽減を目的とした抗不安薬など

顎関節症は日々の積み重ねによって引き起こされます。お悩みの方はぜひ当院へお越しください。

口内炎について

口内炎には様々な種類があります

アフタ性口内炎

最も一般的な口内炎をアフタ性口内炎と呼びます。
細菌やストレスなど、様々な原因が考えられます。

症状としては、粘膜に1~2個の白いただれができ、周囲が赤く腫れて痛みが出ます。
再発性が高い口内炎で、再発性アフタとも呼ばれます。

単純ヘルペスウイルス性口内炎

ヘルペス、風疹、麻疹などのウイルスに感染することで発症する口内炎です。

症状としては唇に白いただれがいくつもできます。
ヘルペスの場合は、よだれが多く出る、激しく痛む、高熱が出る、といった症状も現れます。

食事をとることが困難になり、脱水症状や摂食障害を引き起こすこともあるため注意が必要です。

単純ヘルペスウイルス性口内炎は4歳以下の子どもに多い疾患で、中でも1歳頃に発症することが最も多いと言われています。

カタル性口内炎

熱い食べ物で火傷した後や、合わない入れ歯によって刺激を受けた部分に、細菌が感染することで発症します。

症状としては、粘膜の一部が赤く腫れます。
炎症が広がると、焼けるような痛みを伴うことがあります。

カンジダ性口内炎

カンジダ菌と呼ばれるカビの一種が原因で発症する口内炎です。

症状としては、舌の表面に白いブツブツが多く現れます。痛みはほとんど感じません。

病気で体の免疫力が低下している人や子どもが掛かりやすい疾患です。
繰り返し再発し、慢性化すると治りにくくなるため、注意が必要です。

口内炎の原因

顎関節症

  • 口の中の傷や火傷
  • 合わない入れ歯などによる刺激
  • ビタミン不足
  • 睡眠不足
  • ウイルスやカビの感染
  • 化粧品、石鹸、歯磨き粉などの刺激
  • 口内炎の原因となる病気に罹患している

口内炎の原因となる病気とは

眼や皮膚、消化器など全身に炎症を引き起こすベーチェット病を患っている場合、そのほとんどの人にアフタ性口内炎ができます。

また、糖尿病、血液病などによって体の免疫力が低下していると口内炎が現れることがあります。
口内炎が治りにくい、再発を繰り返す、といった場合は、そのような疾患にも注意が必要です。

口内炎の治療法

口内炎口内炎は口の中や舌の粘膜に起きる炎症のことですが、引き起こされる原因によっていくつかの種類に分類されます。

細菌やウイルスの感染による口内炎や、ストレスやビタミン不足などによって生じる口内炎まであり、治療法もそれによって変わることがあります。

口内炎の原因を検査によって特定し、原因に対して適切な治療を行います。

宮城野区の高砂歯科クリニック 基本情報

医院名 高砂歯科クリニック
住所 〒983-0005 宮城県仙台市宮城野区福室2丁目6−24 仙台医療館 3F
電話番号 022-259-7711